ピアスとハンカチ②

ハンカチの続き。


彼から返してもらったハンカチを、

私はしばらく使わないでいた。


その内、ある本番があった。

本番では、お気に入りのハンカチをお守りにする。


彼とはまだ付き合ってなかったし、

仲良しだったけど、特別な感情は無かった。

けど、頼りになる彼の顔がよぎって、

この日のお守りは、彼が洗ってくれたハンカチにすることにした。

なんか、そんな気分だった。



さらにその後日、彼と仕事が一緒だった。

彼から、

「ぼく、匂いとか気になるんですけど、

あのハンカチ、柔軟剤の匂いとか大丈夫でした?」

と、聞かれた。

「え、あー、全然大丈夫。うちと同じような匂いがしたよ」


「よかった。」

「実は、あれ、洗うの大変だったんですよ…」


明らかに、女物のハンカチを、

お嫁さんの前に出せなくて、自分で洗ったらしい。

でも、女性のハンカチをどう洗ったらいいのか分からなくて、

柔軟剤とか迷ったんだ、とか…。

そして、お嫁さんの居ないときを見計らって、

私のハンカチ1枚だけで、洗濯機を回したらしい…。

なんて贅沢なハンカチ!


それ聞いたとき、大笑いしたけど、

と、同時に、

やっぱりお守りにしてよかったな…って思った。


でも、お酒こぼしたら、

ハンカチ貸してくれたって、お嫁さんに言えないものかしらね…


つづく

ピアスとハンカチ

彼と、おデートだった。


約束していたピアスを用意してくれてた(^^)

小さいダイヤとブルーの石の入ったかわいいピアス。

「もうちょっと見たかったんだけど、

恥ずかしくてね…。

他に男の人が居る時に、これはチャンスだと思ってさぁ」

「ブルーのピアス、自分で選ばなさそうだから…」


ふふふ(^m^)

私、とってもしあわせでございます。


しかも、ハンカチもプレゼントしてくれた。

私は、ハンカチをよくお守りにする。

彼もそのことを知っている。

何かの本番があるとき、

試験の時、

不安な時、

とか、ここぞ!と言う時は、お気に入りのハンカチを選ぶ。

ハンカチは、ずっと側に居れるから…。


そーいえば、彼とのハンカチの話がある。

付き合う前だけど、仕事の関係者で飲み会があった。彼も私も参加していた。

二次会で、彼は酔っていて、

お酒を、私の前でこぼした。

「あーっ」ってなって、私はハンカチを差し出した。

までは、覚えてるけど、その先のハンカチの記憶が全然ない…

後日、彼から、「これ、お返しします」って、

かわいいドラえもんの袋に入ってハンカチが返ってきてた。


「あれ?、全然忘れてた… 洗ってくれたの?

そのままでよかったのに…。ありがとう」


「あの時は、ご迷惑おかけしました」


って会話があった。


その時から、仲良しだったけど、

後日、このハンカチをきっかけ?に、

私達のスイッチが入ったみたい。


つづく

うまくいかない時

彼の考え方が好き。


先の事を考えずにいられない私と違って、

前向き。

私はネガティブ。

彼はポジティブ。

たまに、

「それ、いーかげんじゃない⁈」と思って共感できない時もあるけど、

一意見としては心に留めておく。

そして、彼は仕事をうまく回してるから、

彼の見解にあまり間違はないんだと思う。


この前、ベッドで、

「人生、うまく行く事の方が少ないから、

どうやったら最善の道かを考えるよ」

「答えの出ないことは、考えないようにする」

って言われた。


「うまく行く事の方が少ない」って、

忘れてた…。

なんか、その考え方、忘れてたわ。

と思った。


自分の仕事でも、

子供の事でも、

彼との事でも、

旦那の事でも…


そうなのよ。

うまく行かない方が多い。


忘れてた、と思った。

と、同時に、

うまくいかないことに、気を取られて、

どこかでワガママだったり、

傲慢になってたりしてなかったかな…?

と振り返った。


それに、そう思ってた方が、

うまく行った時に、ますます嬉しい気がするしね…


でも、彼の、

「答え出ないことは、考えないようにする」って…

やっぱり軽くないか…?


その話題で、この会話になったんじゃないけど、

もうちょっと考えてよぉ。

私達の未来のことも!